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アートフェスを見に行く2

そういったわけで見に行ったLEDアートフェスティティバルですが、印象的だったものを何点かご紹介いたしたいと思います。

閃光

まず、公園に丸いものが碁盤の目の上状にたくさん並んでいるこれ。人が近づくと、様々なセンサーが反応して光り始め、閃光のように走ります。人の動きと光の動きの因果関係がなかなか一目ではわかりません。光らせ方、明滅の仕方など工夫しがいがありそうな気がしました。

 

続く

小さな木の葉状のものが植えられた道が、螺旋状に続いていき、その所々をLEDが照らしています。コンクリート打ちっぱなしの部屋と合いまったモノトーンの感じが素敵です。ちなみにこの建物、公式には記載されていませんが、A藤T雄の設計だそうです。

 

ひよこ

ものづくり野郎的な立場で見て気に入ったのが、このLEDひよこさんたちです。LEDの明滅をどのように回路で実現するか、あるいはプログラムで実現するか、いろいろやり方はありますが、僕は回路的に実現した方がより自然だと思っています。ホワイトノイズを拾って、それを増幅するとか、自然の揺らぎを取り入れるのがいいと思っています。

このひよこさんたちは、おそらく1匹1匹自然の明滅をしています。それを多数合わせるところが、なかなか僕には思いつきませんでした。バラバラのようでいて、どこか規則性があるようなないような。その光り方はまるで本物のひよこを見ているようであり、たき火を見ているようでもあり、不思議かつきれいで面白い作品でした。

 

石ころ

最後にこちら。わかりにくいですが、石ころが光っています。石ころを模したケースに、振動センサーとLED、それにバッテリーとソーラーパネルを仕込んでいます。このソーラーパネルが非常にナイスアイデアで、驚きました。石ころ状のケースはレジン製で乳白色の半透明。一見光をあまり通しそうにないのですが、これで発電出来るようです。外部給電を不要にしたことで、石に継ぎ目が無く、どう見てもただの石ころにしか見えません。

印象的だったのは、次々に子供がやってきて、喜々として遊んでいたこと。振動に反応して一瞬光るのですが、自分の行動に対応して石が光ること、そして石が光ることの意外性が、子供の心を捉えて離さないような感じでした。

 

 

アートフェスを見に行く

ランプがいっぱい

なんだかすっかり月刊誌のような更新ペースになっています。去年の5月は毎日のように更新していたというのに…。ドメインの契約も延長したことだし、止める気もさらさらありませんが、実行しないことには何ともあれなので、今度こそ更新復活だということで、最低限5月中に放り込んでおけ→きれいに撮れた写真を載せます。

例のDSC-RX100で撮影して、全くの無調整です。きれいに撮れるもんだなあと感心してしまいます。僕はこのカメラを使い始めてから、すっかりカメラに興味が無くなりました。買い替える必要性が全くないということで。

被写体は、先月末の徳島LEDアートフェスティバルの作品のひとつです。たくさんの卓上ランプが並べられていますが、よく見ると全然LEDではありません。いいのでしょうか…?

LEDアートフェスティバルを見に

うすうす、ここが徳島県であることがバレている気がするのですが、そうです徳島県です。いま徳島県では国民文化祭が開催されていたり、標記のLEDアートフェスティバルが開催されていたり、いろいろと文化の秋です。そんな空気に誘われて、アートフェスを見に行ってきました。僕はアートというものに興味はあるのですが、例えば「アートって何?」と聞かれると、何と答えてよいやら非常に難しいなと思う、そのぐらいの理解度です。まあそんなに難しく考えることでもないらしいので、それなら特に何も考えず見に行こうということで、誘われるまま出動することにしました。LEDを使ったアートフェスティバルということで、特徴的なのが、夜開催だということです。確かに昼にやってもLEDの光はよく見えません。

徳島市は、徳島駅を中心とした市街地区域が、何本もの川によって島状に囲まれた地形になっています。なので、中心市街地に何本も橋が架かっています。写真に写っているのは、その中でも主立った橋のひとつで、常設アート作品によってライトアップされています。そして、川の両岸もきれいなボードウオークや公園に整備されています。都会にもなかなかこのような場所はない気がします。こういう所にオフィスがあったら面白いのになぁ。

という場所に、アート作品としてTLT(Tokushima LED Terakoya)がありました。アーティストをここに常駐させて、子供達にアートの入口を体験してもらい、それを垣間見せるようです。この日は、映像をリアルタイムで取り込んで加工するソフトを使ったメディアアートと、書道作品に通電して、いろんな音を奏でるインタラクティブ書道というのをやっていました。
メディアアートに使っているソフトは、フリーだし、インタラクティブ書道に使っているマイコンボードは¥2500だそうです。おこづかい程度からでも、アートの入口を開くことができるという見本がそこにおいてあるわけです。なるほど、これが常設されていたらいいよなぁと思わされました。
内部の写真はないのですが、この企画を立案されたアーティストの方の趣味で、宇宙船チックな近未来的内装になっています。子供と、かつての子供の秘密基地というコンセプトだそうです。クリエイティブな仕事をしている会社のオフィスは、けっこうおしゃれなものがあったりしますが、やっぱり発想力を刺激する効果があるのでしょうか。有名な所ではGoogleのオフィスがありますが、こういった非日常的な空間で議論をすると、確かに新しい発想が生まれてくる気がします。そういったわけか、初めてお会いした方と意気投合し、1時間以上話し込んでしまいました。その方も技術者さんでしたが、アートに興味をお持ちのようで、そういった思考の方向性を持った人たちを集める場として、機能していきそうな気がします。

ひさしぶりにワクワク話し込んだので、横隔膜が痙攣し始めてちょっと痛いというわけで、その他の作品を見ながら帰宅の途につきました。水面に様々な色の光が映えますね。すっかり寂れたと思っていた徳島にも、阿波踊り以外にこんなに人が集まるんだなと驚きました。

メイン会場のひとつになっている公園は、高校時代の僕の通学路でした。その公園でのアート作品”ひかり場”です。子供達が楽しそうに跳ね回っていました。子供達をアートに触れさせるというのは、なかなかいいことですね。これからどのような影響を受けるんでしょうか。

さて、これらの写真はすべてDSC-RX100で撮影しています。まだ使い方がよくわからないので、おまかせで撮影していますが、それなりに良く撮れているような。真っ暗闇で片手撮影してこれです。デジタルカメラの進歩はすごいものがあります。