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学校に行こうか


秋葉原に行ったついでに、秋葉原の少し北にある元学校に行ってきました。
何学校だったんでしょう、小学校ぐらいでしょうか? 秋葉原の街中には、校舎と体育館・運動場が重層化された、いかにも街中らしい学校がありますので、そちらに統合されたのかもしれません。この界隈の正しい事情はちょっとわからないのですが、廃校になった学校の建物をリノベーションして、何かに使うという取り組みは、全国いろんな所で行われているように聞きます。田舎の方だと宿泊施設にしたり、都会だとベンチャー企業が教室ごとの小さな単位で入居したりしている例が多いようです。

そしてここではどうなっているかというと、アート集団が入居する施設になっている模様です。校舎の外観は大きくは変わっていませんが、しゃれた感じに演出されております。塀が取り除かれ、校庭だったであろう部分は芝生張りになっています。校舎へのアプローチは、小宝塚劇場構造で、これまたしゃれています。この部分には多分カポーとか、親子連れのような方々が座ることを想定しているのではないかと思います。

 


正面から入ると、右手はカフェのキッチンになっています。このカフェ目当てで来る人がいてもおかしくないしゃれたカフェです。
写真は玄関正面左手のオープンスペースです(写真奥がカフェのキッチン)。なんだかアート集団的雰囲気をかもす人達が、打ち合わせをしているようです。しかも国際色が豊かです。欧米か! それにしても素敵です。Googleか!です。かっこいいんだけど、椅子は小学校で使っているような椅子で、外しも忘れていません。こういう所で仕事をしてみたいと思う人は多いんじゃないでしょうか。僕もしてみたいです。
正面から奥はギャラリースペースで、その左がアートショップになっていて、2階より上に入居している人達の作品の一部が販売されています。ちなみにこの日のギャラリースペースの展示は、「AKB美術部」でした。なるほど場所柄もあるし、アートの敷居を下げて門戸を広げているのかなとか思いました。「額だけ立派でごめんなさい」と書いてありましたが、絵を飾る額のことでしょうか。入場料の額もかなり立派でしたので、ちょっと入れませんでした。


それでは、2階に上がってみましょう。恐竜みたいなのがいます。さすがアート集団の秘密基地です。何気なくおいてある所がいいと思いました。1階は大きくリノベーションされていますが、2階以上は教室の構造は残して、そこをアトリエや事務所、展示スペース、図書館、店舗などとして使用しているようです。そうはいっても、扉や廊下に面している壁等は、大胆に取り払ったり、新しく取り替えたりしていて、とてもしゃれた感じです。


透明のアコーディオンカーテンで仕切られた展示スペース。ここが教室だったとは思えません。


オープンの展示スペース。少しだけ教室の面影が。


廊下は手洗いがあったり、天井が低かったり、ここがかつて小学校だったんだと思わせます。


踊り場の掲示板が、小学校チック。意識して後から付けられたのかもと思いました。


でも、ちょっと覗いてみると、黒板が残っていたりして、やっぱり小学校の痕跡が。アートだけでもない入居者の方々。黒板と機器類のミスマッチが面白い感じがしました。


そしてエレベータも設置されていたりします。これは後付けでしょうか。自販機は当然後付けでしょうね。


黄昏時に見た光線の感じ。小学生の時は、遅くとも4時ぐらいまでには校舎を出ていたから、夕方の光を受けた校舎内の感じは、寂しさも感じましたが、みんなの知らないところに自分がいる感じが、不思議に魅力的でした。

こういうスペースっていいなあと思って、実際にやってみようという集団がある程度の数いないと、こうやって面白い形にならないと思いますが、さすがは都会。しかし田舎にもこういうのがあってもいいよなあと思いました。都会はいわゆるドーナツ化現象で、中心部にあった学校の廃校舎が都合よく空いていたりするのでしょうけど、田舎の場合はアーケードとか商店街が空いていたりするので、そういうところを使えないかなとか思ったりもします。センスとかやる気のある人達のエネルギーとか、発想を場所的に近づければ、勝手に反応が始まって、面白いことになりそうだなと思いました。