タグ : 直流安定化電源

年末大掃除

師走は過ぎていくのがとても早いですね。もう1週間も経ってしまいました。そんな早い時の流れに負けないように、年末の大掃除をもうやってしまおうと思い立ちました。実験室発足当初に比べて、物も増えてきたので、模様替えもついでにやってしまおうと思い立ったので、やってみました。

新しくなりました。実験室初公開です。窓は南向き、6畳間全体を実験室としております。古くは父の部屋→父のラジコン製作室→父の機械設計室→現在にいたる歴史ある部屋となっております。写していませんが、雨漏り(修理済)の結果、天井がフニャフニャしているとかは気にしないで使っております。あと贅沢は敵だということで、出来るだけ物は再利用することにしています。よく見ると手前の机は小学生などがよく使っている学習机だったり、奥の机もドラフターを水平にした物だったりします。さらに奥の壁に掛かっている棚は父が使っていた物なので、40年は経っているだろうと思われます。置いてある棚は僕が学生時代からコツコツ買い増しした無印良品の棚です。

手前の机は、事務作業用にしています。パソコンが並んで贅沢風ですが、奥のX61は2万円、中央の21.5inchモニターは1万2千円です。X1 carbonは贅沢品です。ごめんなさい。この21.5inchモニターは、お隣の国のメーカー製です。今までは手を出してきませんでしたが、世界的に好調なようなので、どんな物なのか買ってみました。写真や画像を扱うのでなければ、十分使えそうです。TN液晶なので視野角はそれなりですが、僕の用途には関係ありません。ネット上で指摘されていたのですが、モニターを支えるアームが弱くて、ちょっとした振動でも揺れてしまうという症状は確かにありました。そんなに気になるほどでもないかなとは思うのですが、ワークスペースを広げるのも兼ねて、机の奥にサイドチェストを置いて、その上に設置しました。これなら机が揺れても、モニターは揺れません。FullHDなので、X1 carbonからHDMI接続して、デュアルモニターとして使います。1万円ちょいでデュアルモニターが出来るとは、すごい時代になったものです。これで国産だったらいうこと無いんですけどね。コストパフォーマンスからすると、これに勝つのは結構きつそうな気がしました。

奥のラボ机です。学習机の上半分を移植してあります。そしてそこには贅沢な設備が…。これには触れないでおきましょうか…。今までオシロなしでなんとかやってきましたが、ちょっと限界が来たかなと感じ…。でも、他は質素ですよ。電源装置は中古ですしね。前回の公開からもう1個増えました。両方とも表示がややふらつく問題品ですが、使えないことはないです。

こちらはホームセンターでも売っているテスターですが、ちょっと台座を作って、斜めに立つようにしました。ちょっといいやつだと普通にある機能ですが、安くても使えるようにしてみました。

工具も増えたので、以前から少し改造して、多く載せられるようにしました。ワイヤーストリッパーなどが増えました。AWG34とか驚異的に細い電線を扱うようになったので、導入しました。ニッパー1本でなんでもこなすのが電気屋の心意気とか思っていましたが、さすがにAWG34は厳しいです。やれないことは無いですが、失敗もするのでやはり必要だと判断しました。

最後に、照明はミゼットレフランプ型のLED電球です。正直なところ、LED電球は買うにはまだ早いと思っているし、白熱電球の方が好きなのですが、机を照らすにはこのランプはいいなと思い、買ってみました。LEDの弱点は光の指向性だと思いますが、この用途にはむしろメリットになっています。仕事場に電球色は似合わないし、そういった意味でもこの電球は面白いLED電球だと思います。ビバTOSHIBA。

そしてこの電球を、渋いソケットに付けました。「3号国民ソケット」と言います。松下電器の原点と言える商品ですよね。なんと未だにMade in Japanで作られています。これがいいなと思ったのはスイッチの操作感です。ひもを引っ張るとカチッ、カチッと気持ちよくON/OFFが切り替わります。この操作感はPanasonicならではだと思います。かなり初期の電気系インターフェースですが、こんなに気持ちよく接することのできるスイッチはそんなにないと思います。

さてさて、新しくなった実験室で、年末年始開発進行を始めます。年明けに大きなイベントがあるので、なんとかいい物をそれまでに作らないといけません。机の上はしばらくこんなきれいな状態には戻らなそうです。

 

安定か?

ついに我が家にも直流安定化電源が導入されました。18V/2A/36Wのシリーズ型電源です。これまでは直流は全てACアダプタから供給しており、うっかりショートさせても煙が出るまで気付かないとかいうこともありましたが、これでそんなことは無くなりそうです。ちょっぴり控えめな出力ですが、例によって中古の出物だから仕方ありません。好みのメーカーの物があっただけでも良しとすべしです。
会社員時代に、ちょいと特殊な電源装置を外注して、開発してもらったことがありました。そのメーカーの開発専任次長さんがとても素敵な方で、その方に薦めていただいたメーカーの直流電源を、その後の別の実験装置でも採用したり、ちょっとしたデスク実験用にも買ったりしていました。そして今回、そのメーカーの中古製品を、たまたまネット上で再会し、導入するに至りました。

再会したのは、フライス盤近代化作戦で採用した計測装置を扱っていたお店です。その計測装置は定価の2割のお値段でしたが、今回もやはり2割で、¥9000でした。そして計測装置はおおむね良好に動作していますが、厳しく言うとやはり中古か…という面もありました。1/100mm台の表示がちらつくのです。そういう仕様かもしれないとも思いましたが、同時期に導入した新品ではちらつかないので、やはり何らかの難があって売りに出されたのかと推察されます。そのへんはこちらもド素人ではないので、分解してメンテナンスしてやったら、だいぶマシにはなりました。値段が値段なので、直りきらないところも了解すべきかもしれません。

そういったわけで、今回の電源も何かしらあるだろうなと思いながら、開封して電源を入れたみたところ、やはり何かありました。とりあえず電圧・電流表示がちらついております…。「おまえそれでも安定化電源か!」と突っ込みたくなります。そして電圧調整ボリュームがやけに重い。なぜだろうと思ってよく見ると、アルミ材の前面パネルが歪んでいます。「なるほど、これは落としたな」と。それで表示がおかしくなって売り払ったのかと読みました。ちなみにこの電源装置は、動作させているところが動画で公開されていて、その様子を見る限り不審な様子はなかったのですが、動作は連続的に電圧を変化させるところが撮影されていて、一定電圧出力の様子はありませんでした。これでは欠点は、その動画からはわからないはずです。

まあ仕方ないと諦める前に、我が加工室で前面パネルの修復に着手しました。5mmほどあるアルミ押し出し材が5mmぐらい歪んでいるので、結構な高さから落とされたのでしょう、かわいそうに…。筐体を分解してパネルを叩き、すっかり歪みがとれました。その結果、とりあえず電圧調整ボリュームはスムーズに回るようになりました。そして電源を入れてみると、表示もまったくちらつかなくなりました。外部から計測しても電圧は安定しています。ボリュームへの機械的ストレスが原因で、指令値が微妙に動いていたのでしょうか。それにしても簡単な機械的修正だけでずいぶんご機嫌がよくなってくれました。結果としていい買い物になりそうです(もう少し経過観察は続けます)。

ちなみにそのお店に、同じメーカーの20V/80A/1.6kW電源が売っていて、これも¥9000なのですが、さすがに安過ぎ(定価は恐らく百万円近いはず)なので、どんな難が付いてくるかさすがに怖い物があり、手が出しにくいです。SPECは魅力的なんですけどね。