首都圏新車紀行・2013SS・その2

出張最終日。秋葉原から新宿に向かいます。普通なら中央線で向かうところですが、あえて秋葉原の北限・東京メトロ末広町駅から銀座線渋谷駅・副都心線経由で新宿を目指します。

銀座線と言えば、言わずと知れた日本最古の地下鉄線ですが、近年、銀座線初代の車両をモチーフにした新型車両が投入中です。近年というのは、一昨年から投入が始まっているものの、今でも3編成しかないスロー投入だからです。JR東日本の場合、投入するとなったら1週間に1編成の勢いで作りまくって、あっという間に置き換えてしまうので、がらりと様相が変わってしまいますが、その他の鉄道会社ではそんな豪勢なことはできません。

JR東日本とか、JR東海の標準化車両も整然としていてきれいなのですが、東京メトロはどっちかというと線路別に、その線区に合わせた特徴ある車両を作る感じです。それもまた面白いものです。

末広町駅の改札に向かう途中、特徴ある駆動音が聴こえてきたので、もしやと思い軽くダッシュ。

 

銀座線末広町駅・鉄骨鉄筋コンクリート構造

来てました。これが新型車両1000系です。最古の地下鉄らしい鉄骨鉄筋コンクリート構造の向こうを、浅草に向けて進行していきました。この車両、鉄道としては珍しく同期電動機を搭載していて、全電気ブレーキも使うので、停止付近の極低速駆動音が独特です。なので音を聴いたら、見なくても1000系が来たとわかります。その他、カーブに合わせて操舵する台車など最新のテクノロジーをいろいろ搭載しています。黄色い車体は初代をフューチャーしたもので、かわいいですが、中身は最新という素敵な成り立ち。せっかくだから、これに乗って渋谷に行きたいということで追いかけました。

 

1000系ドア上モニター

そして乗車。中身も最新です。標準化されてきつつあるドア上モニター。左は広告、右が行き先・所要時間などの案内です。乗り換えや遅延などの案内もする優れもの。放送とかよりよほどわかりやすいです。全国に展開してほしいですが、今のところは首都圏や関西の中心部のみの採用。E233系ですら首都圏を離れた所まで運用する3000番台には搭載されていません。残念。

 

1000系車両端仕切り扉

車両と車両の間にあるドアはガラス製。営団時代から東京の地下鉄は、妻面を開放的に見せる構造に努力をしてます。遊び心のある模様で衝突防止。古い車両だと、得てして扉が開きっぱなしになったりしますが、この扉は自動ドアでもないのに、開け放しても勝手にスチャッときれいに閉まります。

 

1000系ガラス棚

わかりにくいですが、網棚もガラス製。車内の構造物にガラスが多く用いられ、車内を広く見せる工夫と感じられます。

 

東京メトロ銀座線・1000系

渋谷に到着後、さらに折り返して運転する1000系を撮影。渋谷のビル内にある車両基地からやってきました。地上3階にある渋谷駅地下鉄銀座線ホームで撮影。いろいろと異例づくしの銀座線です。

さて、渋谷の地下鉄と言えばもうひとつ、副都心線が話題です。3月から東急・東武・西武と相互乗り入れを開始して、一大幹線として賑わっているそうな。こちらも新車は少ないものの撮っておきたいと思いました。渋谷駅はホームドアのある地下ホームで撮りにくいので、別の駅に移動します。車内で女子高生が「そんなわけ中目黒」と言っていたので、全列車が停車する中目黒駅に行くことにしました。

 

東急5050系

中目黒駅は東急の駅なので、他の会社の車両に来てほしかったのですが、これでもかと次々に連続してやって来る東急5050系。この車両自体は好きですが、面白くはありませんでした。せめてものちょっと珍しい新宿3丁目行きをば。この日はあんまり時間がとれず、すぐに新宿に向かいましたとさ。

 

 

 

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