カテゴリー : 実験室

X1carbonを使おう 周辺機器を追加する

リカバリディスクも作ったことですし、本格的な使用を始めようとしています。決して安くないパソコンなので、使い倒さないと損とばかりに、使いまくりたい。しかし、結構ナイーブな作りなので、気を遣ってしまう面もあります。なんだかコンセプトや設計に、生産技術が追いついていないように思われます。外見は大変魅力的なのですが、外見およびスリムなボディを両立させるために、実質的な部分にしわ寄せが来ています。例えば、ボディを止めるねじが必要な部分に配置されておらず、手に持った程度のたわみで少し隙間が空く部分があります。それと、フタにあたる液晶パネル面が少し湾曲していてピタリと閉まらないとか…。カーボンをボディにする技術は、まだ物に出来ていないように思われます。いつの間にか、タッチパネル搭載モデルも出てきたX1carbonですが、今では改善されているのでしょうか?

こういった点では、設計に無理の無いオーソドックスなモデルを選択した方が、変に神経を使わなくて良さそうです。おそらくX230ならあまり問題ないんじゃないかなあと。わからないですが…。私の基準は普段使いのMacBookProですが、こいつは重いこと以外に、特に欠点がありません。これに比べるとX1carbonは相当繊細で、まだ出来上がっていないようです。次のモデルでは大きく改善されるのではないかと期待します。だからといって嫌いなわけではありません。魅力的なパソコンですよ。しかし、こいつに日本的クオリティが備わったらいいのになと思ってしまいます。

あと、持ち運んで使いたい僕としては、標準ACアダプタが大きいなあと感じます。X1carbonは基本的にバッテリで動かし、オフィスに戻った時に急速充電するという考え方の製品で、そのためにバッテリサイズにしては、大きめのACアダプタがついてきます。90W/20V出力で、本体部分が125mm×48mm×30mmあります。この厚さ30mmがいただけない。X1carbon本体の最大厚みがせっかく18mmなのに、周辺機器がこんなに厚くてどうすると言った具合です。この点に疑問を持たれている方もいらっしゃるようで、より小さなACアダプタを探す試みが行われています。しかしながら、本体厚を薄くするために、コネクタが従来の形とは異なった物を採用しているため、おいそれと代替品がありません。ネット上である方は、コネクタが合うNECの薄型ACアダプタを試されていました。しかし、これが合いはするものの、値段が1万円程するのです。

僕には無理なので諦めていたのですが、この度lenovoからも薄型が出てきました。標準品は前述のサイズですが、急速充電を諦めれば、もっと小さなACアダプタでも大丈夫です。そういったわけで、僕としては全然問題なく小さな物を採用します。この薄型とはIdeaPad用の65W/20VのACアダプタ(0C19874)ですが、うまく買うと¥2500ぐらいで手に入ります。

65WスリムACアダプタのパッケージが意外とかっこいい

lenovoの直販で買うと、注文を受けたとか、発送したとか、そういった連絡はメールでは一切送られてこず、何の前触れも無く突然商品が送られてきます。これが早ければあまり違和感もないのですが、注文してから10日以上かかると書いてあるし、実際にはもう少し遅かったので、注文したんだっけ?と忘れてしまい、危うくもうひとつ注文するところでした。クレジットカードの決済も遅いので、注文画面を控えておかないと記録が一切残りません。ご注意ください。というのが普通のネット通販にも言えますが、そうは言っても普通はメールで確認が来ますよね…。

さて商品は、中国から成田経由で直送されてきますが、どんなに安い物でも送料無料とか、一体どうなっているのかと、田舎者にはサービス全般に謎が多いです。あと、特徴的なのが、製品の箱が輸送用の外箱に固定されておらず、緩衝材も一切入っていないこと。「精密機器・運搬注意」みたいな注意書きがあるのに、当の精密機器は箱の中で暴れまくっているというのがシュールです。

意外にカッコいい箱を開けて、さっそく標準品と比べてみました。

 

標準の90Wと比較する

奥が標準品です。手前の薄型の方がスリムなのは、なんとなくわかっていただけるかと。具体的には、105mm×65mm×17mmで、65W/20V出力です。出力密度を計算しても、薄型の方が勝っているようです。ちなみにこの寸法、直販サイトには記載を見つけるのが難しく、何となくの推測で買わざるを得ませんでした。

 

マウスも

届いてみればなかなか良い物なので、そんなに文句も無く。おまけにBluetoothのマウスも入れまして、持ち出し準備完了です。

 

 

X1carbonを使おう リカバリーディスクを作る

SanDiskを導入
ようやくX1carbonを使う話になります。買ってからもう3ヶ月になろうかとしていますが、半分以上は初期不良対応に費やされました。。せっかくのハイエンドモデルだから、気分よく使いたいではありませんか。そういった意味で、キータッチや、タッチパッドのフィーリングは重要な要素です。特にThinkPadはそれが命だし、それ目当てで買ったので、少々こだわらせていただきました。というわけで、時間はだいぶかかりましたが、まあまあ納得のいく物を用意してもらえました。細かい部分はまさにいらんことなので書きませんが。Ultrabookのような薄い物を作るのは、かなり難しいことのようですね。

さて、改めて何故ThinkPadを買ったのかと申しますと、Windowsにしかないソフトを使うため…でした。主にプログラミングとか描画なんですが、待った無し的な時期になってきて、ようやく使用開始です。

と、その前に、リカバリーディスクを作っておきましょう、ということで作りました。昔なら、CDあるいはDVDなどが付いてくるところ、昨今は自分で作れということになっているようです。確かに、使うか使わないかわからないような物ですし合理的です。メディアとしてはどうもUSBメモリなど使うとクールらしい…ので、何かいいものはないかと探した結果、SanDiskの物を買ってみました。上の写真がそのパッケージですが、英語標記です。日本では売られていない並行輸入品を調達しました。なぜなら見た目がカッコ良かったのと、安かったからです。その程度の理由です。

ThinkPadに合います

何より黒と赤で、ThinkPadに似合うのがよろしい。テクスチャーも合っているので言うことなしです。大きい方のExtremeはREAD:90MB/s, WRITE:55MB/sを、ほぼその通り実現できています。小さい方のCruzerFitはそこまで早くないですが、遅いとも感じません。両方とも素敵なデザインで何よりです。加えて大きい方は、普段はコネクタをしまうような構造ですが、このコネクタの出し入れ機構が大変いい感じで、操作感が気持ちいいです。最初はこっちをリカバリディスクにしようかとしていたのですが、あまりにもったいないと思い、小さい方を買い足した次第です。

 

ちっさい

CruzerFitはネットでの評価で、あまりに小さいため、USBポートに差し込んだ後取り出すのが難しい、とのコメントを見たのですが、X1carbonの場合はご覧の通り、容易に取り出し可能です。逆に言うと少し出っ張ります。かと言って邪魔ということもないです。

ファミコンやりたいな

ニューファミコン

最近、電子部品をいろいろと買っています。やや特殊なICになると、国内外の部品通販サイトにお世話になることが多いです。Digi-key, MOUSER, RSonline, Chip1stopなどなど、サイトによっていろいろ個性があり、得意な取扱分野とかも様々で、同じ部品でも結構値段が違うものです。あとは、梱包の違いに個性が感じられます。あるサイトは、リール巻の部品などは注文数で切り分けて、梱包していますが、別のサイトは5個とか10個の単位で切り分けて袋詰めしてあって、それを何袋も束ねて送ってきたりします。なかなかの過剰梱包感なのですが、管理面を考えると割安なんでしょうか。確かに前者のサイトは、明らかに人が分けて梱包している感があります。担当者によって、貼っている部品明細のシールが逆だったり、緩衝材と明細書の梱包順が違っていたりします。
どっちかというと、人が分別梱包しているサイトが多い気がします。同じものを100個ぐらい注文するときっちり100個入っているサイトもあれば、5個ぐらい多いおおらかなサイトもあります。少なくなければ良しとしているのでしょう。1個1円しない部品ですしね。でも、かつて1個1000円するICを2個頼んだら5個入っていたことがありました。請求は2個分の料金だったのでいいんですが、あちらは大丈夫なんでしょうか。

 

それはさておき、世界ではいろんな国が電子部品が生産しているものだなあと思います。アジア系の国が多いですが、東欧とか中米のものもあります。

コスタリカ

コスタリカ産です。珍しい感じがします。日本的にはあまり縁がない国です。でも見ていたら何だか「大航海時代」がやりたくなってきました。「大航海時代」とは光栄のシミュレーションゲームで、20年ほど前の作品です。中学時代にハマっていたのですが、思い出してしまいました。僕はFF7ぐらいから最新のゲームに付いていけなくなったので、以来全然ゲームはやってなく、ゲームと言えば、一番ハマっていた時代のファミコンかスーファミが思い出です。特にファミコンはやはり0.1から90を生み出すエポックメイキングだったんだろうなと、しみじみ思われて懐かしいし、改めてすごいと思わされます。技術的なもの全般に、高度になりすぎて人間が付いていけなくなっている気がします。ファミコンのソフトと人間の関係ぐらいがちょうどいい気がします。機械がかわいいものであるというか、あのバグリ具合を人間が使う感じが好ましいです。というわけで、みなさんファミコンやりましょう。

 

幸い、ニューファミコンならまだ家にありました。デジタルテレビ的にもまだ、RCAの赤白黄色プラグに対応してくれています。早速接続して電源スイッチをオンするも、うんともすんとも言いません。せめてスンぐらいは言ってほしかった。さてこれはどうしたものか。
スンとも言ってくれるなら、カセットの接触が悪いのかなと、カセットの差し方を微妙に変えてもう一回スイッチオンとか、懐かしい感じで楽しめるのですが、スンとも言わないならこれは多分電源がやられているなと、嫌な予感がしました。
ネットで下調べしてみると、ファミコンのジャンク品はヒューズが飛んで動かなくなっているものが多いらしいです。ううむ、これはヒューズ交換かなと思い、本体を裏返してみると、特殊なネジ穴のビスが使われています。その辺で売っているようなトルクスでは無いようで、秋葉原なら対応するドライバーがありそうな感じですが、ちょっとにわかには手に入りそうもない気がしました。

ヒューズを飛ばした覚えも無いので、ACアダプタがやられていてほしいなと思い、テスタを当ててみると全然出力が出ていませんでした。おお、こっちかとやや安心。これまたネット情報では、純正のACアダプタは変圧器とダイオード2個、平滑用の電解コンデンサのみで構成されているようです。おそらくコンデンサの容量抜けかなあと思いました。しかし開けて修理しようとしても、これまた変なビスが使われていて、開きそうにありませんでした…。しょうがないので汎用ACアダプタで代用できないか検討してみることにしました。

純正ACアダプタの極性

銘板を見ると、DC10Vというマニアックな電圧。しかも極性をよく見ると、なんとセンターマイナスではありませんか。普通のACアダプタは安全上センタープラスにしてあるものですが、なんでいかにも子供が使いそうなものが、センターマイナスになっているのかよくわかりません。何か深遠な理由でもあるのでしょうか。素人的にはACアダプタなど、その辺にあるものをとりあえず突っ込んでみたくなりそうなものですが、センターマイナスのファミコンに、他の器具のACアダプタを突っ込めば、ヒューズが飛んでもなんの不思議もありません。そうやって壊れていったファミコンも多々あったでしょう…。

じゃあどうしようかという話ですが、いちおう汎用の12V/10WのACアダプタがあったような気がしたので、極性さえ反転させれば使えるよなと思い、ジグを作ることにしました。電圧が違うところは、おそらく脈流ありありの10Vだから、内部でレギュレートしているだろうし、12Vならいいだろうということにしておきました。DCプラグとジャックは、常備している2.1mmのものを使います。

DCジャックのねじを切る

プラグもジャックも8mmのねじです。M8というと、普通はピッチ1.25なのですが、電気部品というのは、機械部品には無い独特のピッチを採用しているもので、プラグがピッチ1、ジャックがピッチ0.75というマニアックぶり。ホームセンターでは対応できないピッチです。まあどういう訳か対応するタップも常備されており、特に問題ありません。

 

タッピング

ABSのパイプがあったのでちょいとねじを切り…、

極性反転アダプタ

こんな感じのものを組み立てます。よし、完成ということで、動かそうとしたら12VのACアダプタとか持ってませんでした。あるのは9Vと15V…。15Vはちょっと不安だったので、ダメもとで9Vを差してみましたところ、なんだかあっさり動きました。

 

汎用電源で動かす

こんな感じで使えそうです。次は大航海時代のレビューやります。

年末大掃除

師走は過ぎていくのがとても早いですね。もう1週間も経ってしまいました。そんな早い時の流れに負けないように、年末の大掃除をもうやってしまおうと思い立ちました。実験室発足当初に比べて、物も増えてきたので、模様替えもついでにやってしまおうと思い立ったので、やってみました。

新しくなりました。実験室初公開です。窓は南向き、6畳間全体を実験室としております。古くは父の部屋→父のラジコン製作室→父の機械設計室→現在にいたる歴史ある部屋となっております。写していませんが、雨漏り(修理済)の結果、天井がフニャフニャしているとかは気にしないで使っております。あと贅沢は敵だということで、出来るだけ物は再利用することにしています。よく見ると手前の机は小学生などがよく使っている学習机だったり、奥の机もドラフターを水平にした物だったりします。さらに奥の壁に掛かっている棚は父が使っていた物なので、40年は経っているだろうと思われます。置いてある棚は僕が学生時代からコツコツ買い増しした無印良品の棚です。

手前の机は、事務作業用にしています。パソコンが並んで贅沢風ですが、奥のX61は2万円、中央の21.5inchモニターは1万2千円です。X1 carbonは贅沢品です。ごめんなさい。この21.5inchモニターは、お隣の国のメーカー製です。今までは手を出してきませんでしたが、世界的に好調なようなので、どんな物なのか買ってみました。写真や画像を扱うのでなければ、十分使えそうです。TN液晶なので視野角はそれなりですが、僕の用途には関係ありません。ネット上で指摘されていたのですが、モニターを支えるアームが弱くて、ちょっとした振動でも揺れてしまうという症状は確かにありました。そんなに気になるほどでもないかなとは思うのですが、ワークスペースを広げるのも兼ねて、机の奥にサイドチェストを置いて、その上に設置しました。これなら机が揺れても、モニターは揺れません。FullHDなので、X1 carbonからHDMI接続して、デュアルモニターとして使います。1万円ちょいでデュアルモニターが出来るとは、すごい時代になったものです。これで国産だったらいうこと無いんですけどね。コストパフォーマンスからすると、これに勝つのは結構きつそうな気がしました。

奥のラボ机です。学習机の上半分を移植してあります。そしてそこには贅沢な設備が…。これには触れないでおきましょうか…。今までオシロなしでなんとかやってきましたが、ちょっと限界が来たかなと感じ…。でも、他は質素ですよ。電源装置は中古ですしね。前回の公開からもう1個増えました。両方とも表示がややふらつく問題品ですが、使えないことはないです。

こちらはホームセンターでも売っているテスターですが、ちょっと台座を作って、斜めに立つようにしました。ちょっといいやつだと普通にある機能ですが、安くても使えるようにしてみました。

工具も増えたので、以前から少し改造して、多く載せられるようにしました。ワイヤーストリッパーなどが増えました。AWG34とか驚異的に細い電線を扱うようになったので、導入しました。ニッパー1本でなんでもこなすのが電気屋の心意気とか思っていましたが、さすがにAWG34は厳しいです。やれないことは無いですが、失敗もするのでやはり必要だと判断しました。

最後に、照明はミゼットレフランプ型のLED電球です。正直なところ、LED電球は買うにはまだ早いと思っているし、白熱電球の方が好きなのですが、机を照らすにはこのランプはいいなと思い、買ってみました。LEDの弱点は光の指向性だと思いますが、この用途にはむしろメリットになっています。仕事場に電球色は似合わないし、そういった意味でもこの電球は面白いLED電球だと思います。ビバTOSHIBA。

そしてこの電球を、渋いソケットに付けました。「3号国民ソケット」と言います。松下電器の原点と言える商品ですよね。なんと未だにMade in Japanで作られています。これがいいなと思ったのはスイッチの操作感です。ひもを引っ張るとカチッ、カチッと気持ちよくON/OFFが切り替わります。この操作感はPanasonicならではだと思います。かなり初期の電気系インターフェースですが、こんなに気持ちよく接することのできるスイッチはそんなにないと思います。

さてさて、新しくなった実験室で、年末年始開発進行を始めます。年明けに大きなイベントがあるので、なんとかいい物をそれまでに作らないといけません。机の上はしばらくこんなきれいな状態には戻らなそうです。

 

X1carbonの検討 来ましたよ

届きました。いろいろ触っています。
現在、主にMacBookProを使っているのですが、最初に触った時に、その操作感の良さにいたく感心したのをよく覚えています。iPhoneなどのスマートフォンの操作で一般的になった、タップとかスワイプとかああいうタッチパッド上の操作ができるのにまず驚きました。そしてハードの出来はもちろんよくて、ソフト的にもよく練られているなと思わせるなめらかな使い心地に感心しました。人間が考えていることを、出来るだけストレス無く、スムーズにパソコン内に反映できるというのが、インターフェイスの使命だと思いますが、この点macの良さは相当満足いく所が多かったです。

ではThinkPad X1 carbonではどうだろうかと、かなり興味のあるところではありました。IBM時代から大変評判が良く、フリークの方々の中でも、キーボードやトラックポイント(キーボードの中央にある赤いポッチですね)の操作感の良さを挙げる方も多くいらっしゃいます。 そういった方々にとっては、このX1 carbonのキーボードは何やら不満があるとかないとかという話を見かけます。キーが独立して配置されているアイソレーションタイプになったので、そこが不満の種だそうです。そしてキーストロークがやや少なくなっている点も不満だそうです。

しかしながら僕としては、この点はどうでもいいと思っています。僕は、筆圧がものすごく小さい人なので、キーボードだってなるべくストロークが小さい方がいいです。なるべく少ない力で、正確に入力できればそれでいいんです。macのキーボードも最近はアイソレーションだし、ストロークも小さいですが、僕はこれがいいと思っています。

そういった意味では、このX1 carbonのキーボードは、macよりさらに良かったです。キーそのものがしっかりとキースイッチに固定されている感じがします。そして、キーストロークが短めかつ荷重が軽いです。軽いのにしっかりとした押し心地で、しかもキーが弱々しい感じがしないので、不安のない軽い打ち心地が得られていると思います。トラックポイントに対応したマウスボタンにあたるボタンも、驚くほど素晴らしいタッチです。こんないいボタンがあるのかと本当に驚きました。

僕にとってパソコンやタブレットの類いの良さは、インターフェイスの良さが大きなウェイトを占めているので、今の所X1 carbonの印象はとても良いです。今の所へビーユースの予定は無いのですが、ヘビーな仕事も任せたくなっています。

X1carbonの検討 最終アプローチ

ついに明日、ThinkPad X1 carbonが届きます。決済からの所用日数は、購入時に表示された生産20営業日+配送4営業日とは、全くもって一切違う生産6営業日+配送6営業日という、予定もへったくれも無い、まさに予定は未定という言葉がぴったりな、実におおらかな、いや生産に関しては大変よく頑張った、しかし配送のCEVAは何をやっているんだという、なんともすごいスケジュールで届きそうです。

そもそも、当初の予定は11/28出荷の12/5配達だったのですが、それが11/25出荷の12/2配達に早まり、そこからさらに11/29配達に早まりました。どんどん早まってくれるのは素晴らしい。早まるなとは言いません、どうぞ早まって下さいと拍手喝采でした。その上出荷日は、出荷予定日表示が11/25のままで、実際には11/21に出荷という、何か部品を付け忘れていやしないかと、若干心配になるぐらいの突貫生産ぶりです。これはもう11/25に届くんじゃないかと思ってしまうような強行軍状態に、ウキウキしてしまいました。

しかし…、そこからが長かった。トラッキングで見てみると、出荷地の蘇州で3日ばかりゆっくりしているではありませんか。休日でもあるまいし、何をやっているのかとやや憤慨。そこから成田に貨物機が飛んでいるのですが、日本の税関は仕事が速く、速攻で通関しています。これが25日の話なので、国内配送でもやはりゆっくりしています。なんだかこう…、せっかくの超速生産が打ち消される遅配ぶりに驚きました。Digikeyなんかだと、アメリカから4営業日でしっかり持ってきますけどね…。

でもトータルでは予定よりずいぶん早いので、文句を言う筋合いではありません。そんなぜいたくを言ったら罰が当たりますな。

ペンシル型S極検知器を試作する

連休を利用して、弟の家族が帰ってきました。5歳の姪と1歳の甥が、家中を所狭しと走り回り、家がにぎやかになる秋の愉快な風物詩みたいなものです。帰ってくるたびに、弟とは少し技術の話をするのですが、今回の話は磁気検知器を作りたいというものでした。

弟は生産技術に関わるエンジニアなので、製品組み立て中の検査とか、出荷前の性能試験に使うジグを作っては、QCサークルのテーマにして、いろいろと業務改善を図っています。そして今回、新しいテーマとして、磁石のS極のみを検知するジグを作りたいんだそうです。

磁気センサと言っても、一般の人にはあまりなじみが無いように思うのですが、半導体の一種にホール素子という物があり、これで磁気を検知することが出来ます。旭化成がCMでやっているアレです。そのCMで言っているように、ハイブリッド車で使うブラシレスモーターを回すために欠かせない素子です。その他、今では少なくなりましたが、折りたたみ式のケータイなんかは、これを利用して開いているか、閉まっているかを判断するものもあります。

そういった風に、意外に身の回りにあったりするので、僕のような一般人にも磁気センサは手に入れられます。まだブログには書いていないですが、以前、磁気センサを使った回転数カウンターを作って、農機の一部に使用しています。ですので、磁気センサの在庫は持っています。ところが、今回必要なのはS極のみを検知する装置で、僕が今持っているのは、N極もS極も両方検知する両極検知型センサです。買う時に、S極検知型のセンサも目に入りましたが、両極検知できた方がいいよなと思ったし、片側だけ検知する用途が思いつかなかったので、迷わず両極型を購入しましたが、予想だにしなかった片極検知の用途が来てしまいました。今回は弟がS極検知型のセンサを持っていたので、それを分解して使用することにしましたが、片極型も今度買っておこうかなと思いました。

そういうわけで、弟はペンシル型のS極検知器を作りたいと、いろいろアイデアを練っているようでしたので、ちょっと製作に協力しました。弟が帰省中の実質2日しか期間がないので、あり合わせの材料で作ります。

まず、電池駆動にしないといけないので、電池ケースが必要です。素子類の必要電圧は5Vなので。4本電池を使うのでなければ昇圧回路も必要です。当然ここは電池1本から昇圧だろうということで、HOLTEXのHT7750Aを使用して、5Vを作ることにしました。ではひとまず、電池ケースを作ろうということで、削り出しに着手します。

以前から、単3電池のケースとして有望視していたのが、ホームセンターで売っているφ16mmのステンレスパイプです。内径が14.5mmぐらいなので、直径14~14.2mmの単3電池にぴったりなのです。問題はぴったりすぎて、配線など他のものを通せないことですが、ケースの端側にマイナス極を配して、ケースに電流を流せば配線が不要になり、ケースとして使用できます。という訳で、次のような部品を加工しました。

アルミ棒を旋盤加工して作った部品です。裏からM4のネジを締めて、そのネジ山に外径4mmのバネをねじ込み、電池のマイナス極を受けつつ、電池をプラス極側に押し当てる役割を果たします。

そしてステンレスパイプを切って、上記のパーツを圧入しました。当然アルミからステンレスパイプには電流が流れます。こんな感じで、電池サイズにぴったりな単3電池ケースが出来ました。

重要なのはプラス極側です。ABS樹脂を削り出してこんなパーツを作りました。軸の中心に見えるのがプラス極端子で、電池の+ー逆接続を防ぐため、凹ませてあります。円柱部分の外周を一部削って設置したのが、ステンレスパイプとの電気的な接触部です。タマゴラグを使って、そのバネ性で接触させています。同時にパイプが外れないようにする役割も持っています。この部品によって、電池ケースから電線に電気を取り出す準備が完了しました。

基板は電池ケースに合わせて、細長く仕上げました。こちら側は1.5Vから5.0Vを作る昇圧回路と、制御用のマイコンが乗っています。そして右端についているのがホールICです。ホールICの出力はオープンコレクタですが、あまり電流が取れないようだったので、PIC12F1822を介して、ややインピーダンス変換し、20mAでLEDを駆動することにしました。

逆側は、電源スイッチと表示用のLED、同時に鳴動する圧電ブザーです。何となく秋月で買っておいた表面実装用のブザーがついに役立つ時がやってきました。上記のマイコンは、このブザーを2kHzで励振する発信器の役割も兼ねています。単なるインピーダンス変換なら、シュミットトリガのTC7S14Fで済まそうと思っていたのですが、ブザーが必要だったので、ひとつだけ残っていたSOICのPICが役立ちました。

そして、基板部分のカバーです。アクリルパイプを切って、フライス盤で電源スイッチが通る部分にスリットを入れました。先端側には丸く切ったアクリル板を接着し、旋盤で外径を切削して仕上げ、サンドブラストで曇らせました。

これらを組み立てると、S極検知器の出来上がりです。すべてはめ込みで組み立てられます。基板はアクリルパイプの内径にぴったり合うように作ってあり、はめ込むだけで固定されます。オレンジに光っているのは電源ランプです。

こちらが動作の様子です。S極を近づけると、青色 LEDが点灯して、ブザーが鳴ります。絵的には地味ですが、すっきりまとまったかなと。あとは必要に応じ、弟がより改良して、実使用にこぎ着けられればいいなと思っております。

 

X1carbonの検討 にらめっこ

そういった訳で、今届くのを待っております。ウェブで出荷予定日と配達予定日が見られるので、今か今かとにらめっこ中です。お気づきかもしれませんが、なんでにらめっこする必要があるのか?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。普通、予定日は一回決まったらだいたいその通りになるものです。そう何回も同じ日取りを確認する必要がありません。

しかし、この件に関しては、そう簡単にいきません。特にX1carbonを初期に注文した方々は、コロコロ変わる予定日に振り回され、一喜一憂していたご様子で、その模様が掲示板などに残っていたりします。多くのメーカーと同じく、C国で生産されているのですが、ご機嫌が斜めなのでしょうか。そんなこんなを見ていたので、発注時にあった「20営業日+4日」を目安に、予定日など見ずに待っていようということで、見ていなかったのですが、やっぱり待ち遠しいので、見てしまいました。

すると、注文日が11月13日に対して、出荷予定日が11月23日、配達予定日が11月29日になっていました。あれ?何かすごく早いぞ…。生産完了まで10日しかかかっていません。その後、隣の国から持ってくるのに、なぜ5日もかかるのか謎ですが、それでも発注から2週間あまりで納入なので、何だか得した気分です。まあよく考えると全然早くはないのですが、それでもちょっと嬉しいではないですか。

ということで、ウキウキしてしまったのが運の尽きで、警戒してしたのに、しっかり罠にかかってしまいました。ちょっと気を抜いた隙に、配達予定日が12月5日にまで遅れたり、やっぱりもう少し早まったりして、現在のところ12月2日です。

出荷予定日も配達予定日も日曜日なのが、本当なのかこの情報?と思わせる力に溢れています。工場的には日曜日もへったくれもないんでしょうか? あと何回予定が変わるのか、最終的に配達されてから、評価したいところです。

X1carbonの検討 突撃

X1 Carbon 20th Anniversary editionは早々に完売したようですね。¥175,000するパソコンがこういうペースで売れるのねと、大変参考になりました。このEditionには縁が無かったということで見送りましたが、Windowsパソコンが必要な事態は切迫してきました。

気付けば11月半ばになっており、今後キャンペーンがあるとしたら年末かなとも思いますが、会計にはあまり関係ないし、おそらく最大25%程度のOFFであろうと読みます。そうだとすると、今は20%OFFなので、そんなに悪くはありません。具体的には5%差だと¥6000~7000程度の差になりそうです。1円を笑う物は1円に泣くとは言うものの、¥6000ぐらいの差に悩みすぎたかなとも若干反省してもおります。頑張って¥6000分の能率向上に励めばいいじゃないかという話です。

ここで冷静に、発売からの状況とか、SPECに対する考察とか、パソコンを使う状況とかを整理してみました。

キャンペーン価格とか、割引率とか、購入価格を左右するいろいろな数字にたいがい惑わされましたが、売れ行きが順調なようなので、実質的な価格の推移も安定しているようです。なので、「必要な時に買っておく」が正解でした。

SPECは、CPU、メモリ、SSDに悩まされました。CPUは最上級モデルのみCorei7ですが、モバイル用プロセッサなので、i7とi5の差はそこまでなく、動作周波数だけ見れば良しとします。メモリはグラフィック関係を酷使しなければ4GBで十分、そうでなければ8GBを。そしてアクセス速度は8GBの方が良しということ。SSDは120GB、128GBはやや少ないかと。256GBを選んでおけば安心。180GBという選択肢も出てきました。SSDの寿命を考えるとやはり256GBぐらいいっておいた方がいいかなと思います、多分。

そういった訳で、さんざん悩んだのですが、ついに発注しました。

SPECは上記の通りにしました。Windows8は見送りました。¥1200でアップグレードできるそうなので、評判を聞いてからにしようかと。その他はだいたい上記の検討通りです。メモリは8GBにしました。3DCADに挑戦しようかと思っているので。ならSSDも256GBだよねと見せかけて、なぜか180GBに。あと¥5000で256GBになるのですが、何か予算とにらめっこして、何か遠慮しました。今、若干やったもうたかもと思っています。やってもうたついでに、キーボードはまたしても英語キーボードに…。Enterキーが小さいのにはもう慣れました。これを期に、日曜プログラマーになりたいなとか思ったり。とにかく良い物を買ったので使い倒さな損損です。

X1carbonの検討 20thAnniversary 発売

ThinkPad X1 carbon 20th Anniversary edition が発売されました。注目の価格はクーポンの類が一切使用できない設定で、¥175,000だそうです。¥200,000を予想していた僕としては、「お!安い」とか一瞬思ってしまったのですが、冷静に考えると、クーポンがきかないので、結構ご祝儀が含まれているように思います。でもご祝儀のお返しの、お箸とバッグは十分魅力的ではあります。

仕様ですが、一切変更がきかないので、もれなくWindows8になってしまうのが痛い所です。Brand new OSにはあまりお付き合いしたくないので、尻込みしてしまいます。ハードウェアスペックとしては、皆さんが待ち望んだものをようやく実現した感じで、ここは非常に購入欲をそそられるところです。Made in Japanなのもいいです。しかし、日本人なのにMade in Japanが特別にしか手に入れられないとは…。

僕としては、朝から考えまくって、やはり突撃しかねるという結論です。潤沢に資金のあるコアなファンの方よろしくお願いします。ThinkPadの使い方としては、容赦なくハードに使って、若干のワイルドを物ともしないぜというのが、僕の思うところなので、そんな荒行に¥175,000のパソコンをさらすわけには…。社会人になって、ちょいと小金の貯まったあの頃なら、若気の至りで十分突撃可能な価格ですが、今はもう少し別に買うべき物があるからなぁ…、残念至極…。

しかし、かっこいいな。迷うなら今日の晩だが…。