カテゴリー : デザイン

2列シートの高速夜行バスに乗る

My Flora 東京・新宿発徳島・阿南行

そうそう、東京出張からは高速夜行バスで帰ってきました。思えば、就職して首都圏に行ってから、色々な方法で東京⇔徳島を移動してきたものです。航空機、夜行バス、自分の車・バイク、寝台特急、新幹線+高速バスなどなど。現在は早めに予約しておく航空機、あるいはホテルがセットになったツアー商品が最も安いですが、昔は好奇心もあっていろいろな方法を選んだものです。

この内、新幹線+高速バスは新幹線に乗っているうちは楽、でも時間もかかるし、値段も安くなく、たまに新幹線に乗りたいときとか、ついでに大阪に用があるときなどに利用します。自分の車とバイクは、今は両方とも持ってないし、あっても使わないと思います。体力的に厳しいものがあるので…。寝台特急は東京⇔高松の運転なので、遠回りかつ高額で、乗ってみたかったというだけです。

航空機移動の場合、JAL,ANAとそれ以外ではずいぶん違います。徳島はなぜかスカイマークが早くから就航していたので、利用していましたが、時間的にも内容もあまり変わらないのに、運賃が2/3以下なのは衝撃的でした。今はもう就航していないのが残念です。代わりではないですが、スカイマークは羽田⇔神戸に就航しているので結構利用します。早めに予約出来ないときは、神戸空港までのバス代を入れても、徳島から飛ぶより全然安いです。

そして高速バス。絶対寝れないと思って、使っていませんでしたが、まあ東京→徳島なら寝れなくてもいいかと思い、夜行通常の3列シート車を使用したところ、案の定、一睡も出来ませんでした。徳島から神戸や大阪に行く高速バスでは、知らない間に寝てしまい、あっという間に着いてしまうのに、夜行では寝られないとはこれいかに。

それ以来、夜行バスは使っていなかったのですが、何やら面白いバスがあるというので乗ってみることにしました。観光バスに関する規制が緩和されてからというもの、雨後の筍のように観光バス会社が乱立し、ツアーバスという形で夜行バスなんかも運行しています。筍がバスを運行するので、たまに凄い事故が起きて問題になり、その後適切な方向に規制がかかるという流れにあるようです。

そんな中、徳島県の海部観光という会社のバスが凄いです。大型バスなのになんと定員12名!横2列のシート配置という凄いバスを作ってしまいました。素人的にはこれで採算が取れる仕組みがわからないですが、もう何年も運行しているので、ちゃんと出来ているのでしょう。

My Flora 通路

これ、高速バスの車内ですよ…。ほぼ個室と言っていい配置です。

 

My Flora 座席

これは一体何用のシートなんだろう?と疑問がわく大型シート。枕とフットレスト付きで150度ぐらい倒れて、ほぼフルフラットになるビジネスクラスも真っ青のシートです。そして毛布とスリッパ付き、そうです、このバスは土足禁止なのです。そしてテレビも全席に完備。

 

My Flora 化粧室

また凄いのが化粧室。これもバスの中ですよ…。バスの化粧室は4列シートの片側2列分弱ぐらいが普通だと思うのですが、このバスは4列シートの両側2列分強はあります。通常の4倍以上はあると思います。きれいな手洗いに、着替えスペースもあります。この着替えスペースがありがたいです。スーツのままで寝るわけにもいかないので。

 

My Flora 8739号

というわけで、まさに高速夜行バスの理想といった装備を持っているこのバス。乗務員さんの訓練もよそのバス会社さんより、行き届いている感じがします。気分よく乗れるバスって案外少ないですが、このバスMy Floraは相当おすすめです。これはちょっと徳島県民で良かったと言わざるを得ないです。運賃は同社の3列シート車よりは高いですが、路線バス会社系の夜行バス運賃とあまり変わらない値段で、相当お得だと思います。

 

 

アートフェスを見に行く2

そういったわけで見に行ったLEDアートフェスティティバルですが、印象的だったものを何点かご紹介いたしたいと思います。

閃光

まず、公園に丸いものが碁盤の目の上状にたくさん並んでいるこれ。人が近づくと、様々なセンサーが反応して光り始め、閃光のように走ります。人の動きと光の動きの因果関係がなかなか一目ではわかりません。光らせ方、明滅の仕方など工夫しがいがありそうな気がしました。

 

続く

小さな木の葉状のものが植えられた道が、螺旋状に続いていき、その所々をLEDが照らしています。コンクリート打ちっぱなしの部屋と合いまったモノトーンの感じが素敵です。ちなみにこの建物、公式には記載されていませんが、A藤T雄の設計だそうです。

 

ひよこ

ものづくり野郎的な立場で見て気に入ったのが、このLEDひよこさんたちです。LEDの明滅をどのように回路で実現するか、あるいはプログラムで実現するか、いろいろやり方はありますが、僕は回路的に実現した方がより自然だと思っています。ホワイトノイズを拾って、それを増幅するとか、自然の揺らぎを取り入れるのがいいと思っています。

このひよこさんたちは、おそらく1匹1匹自然の明滅をしています。それを多数合わせるところが、なかなか僕には思いつきませんでした。バラバラのようでいて、どこか規則性があるようなないような。その光り方はまるで本物のひよこを見ているようであり、たき火を見ているようでもあり、不思議かつきれいで面白い作品でした。

 

石ころ

最後にこちら。わかりにくいですが、石ころが光っています。石ころを模したケースに、振動センサーとLED、それにバッテリーとソーラーパネルを仕込んでいます。このソーラーパネルが非常にナイスアイデアで、驚きました。石ころ状のケースはレジン製で乳白色の半透明。一見光をあまり通しそうにないのですが、これで発電出来るようです。外部給電を不要にしたことで、石に継ぎ目が無く、どう見てもただの石ころにしか見えません。

印象的だったのは、次々に子供がやってきて、喜々として遊んでいたこと。振動に反応して一瞬光るのですが、自分の行動に対応して石が光ること、そして石が光ることの意外性が、子供の心を捉えて離さないような感じでした。

 

 

カブ

友達がカブを買ったそうです。原付のカブですよ。

僕が高校生ぐらいの時に、レトロな感じの物が流行って、大学生あたりがこぞってカブに乗ってたような時期がありました。かくいう僕も大学生になって、4輪免許を取ってすぐに、レトロな原付を買いました。教習所の原付講習ですっかりオートバイが気に入ってしまったのです。いろいろ悩んだ末、カブではない他のレトロなクラッチ付の原付にしました。その原付には15000kmぐらい乗りました。大学と実家の往復や、四国八十八カ所巡りなど走り回りました。

この原付に始まって、4台ほどオートバイを乗り継ぎました。段々大きなオートバイにしていくにつれ、人間の方の装備もそれなりに、いろいろ集めていきました。後半はずっとホンダに乗っていたので、ホンダにまつわる装備もいろいろ…。でも今はもうバイクに乗っていないし、乗る予定もないので、装備はずっと寝たままです。そこにカブを買った情報が来たので、それなら秘蔵の革ジャンを贈呈しようかと思った次第です。ずっと寝てるよりその方がいいだろうということで。

で、久しぶりにクローゼットから出したはいいものの、結構傷んでしまっていました。しかしそこまでひどくもないので、集中的に手入れをして様子を見ることにしました。全体をアルコール拭きして、手入れ用のクリームを塗り込み塗り込み。

なんとか復活しました。ちょっと革質がプラスチック寄りになっているのが気になりますが、気にならないと言えばならないぐらい。これでも良ければどうぞということで提案していきたい。革ジャンの割にワッペンがいっぱい貼ってあって可愛らしいのが特長です。SHINICHIRO ARAKAWAのものです。

LEDアートフェスティバルを見に

うすうす、ここが徳島県であることがバレている気がするのですが、そうです徳島県です。いま徳島県では国民文化祭が開催されていたり、標記のLEDアートフェスティバルが開催されていたり、いろいろと文化の秋です。そんな空気に誘われて、アートフェスを見に行ってきました。僕はアートというものに興味はあるのですが、例えば「アートって何?」と聞かれると、何と答えてよいやら非常に難しいなと思う、そのぐらいの理解度です。まあそんなに難しく考えることでもないらしいので、それなら特に何も考えず見に行こうということで、誘われるまま出動することにしました。LEDを使ったアートフェスティバルということで、特徴的なのが、夜開催だということです。確かに昼にやってもLEDの光はよく見えません。

徳島市は、徳島駅を中心とした市街地区域が、何本もの川によって島状に囲まれた地形になっています。なので、中心市街地に何本も橋が架かっています。写真に写っているのは、その中でも主立った橋のひとつで、常設アート作品によってライトアップされています。そして、川の両岸もきれいなボードウオークや公園に整備されています。都会にもなかなかこのような場所はない気がします。こういう所にオフィスがあったら面白いのになぁ。

という場所に、アート作品としてTLT(Tokushima LED Terakoya)がありました。アーティストをここに常駐させて、子供達にアートの入口を体験してもらい、それを垣間見せるようです。この日は、映像をリアルタイムで取り込んで加工するソフトを使ったメディアアートと、書道作品に通電して、いろんな音を奏でるインタラクティブ書道というのをやっていました。
メディアアートに使っているソフトは、フリーだし、インタラクティブ書道に使っているマイコンボードは¥2500だそうです。おこづかい程度からでも、アートの入口を開くことができるという見本がそこにおいてあるわけです。なるほど、これが常設されていたらいいよなぁと思わされました。
内部の写真はないのですが、この企画を立案されたアーティストの方の趣味で、宇宙船チックな近未来的内装になっています。子供と、かつての子供の秘密基地というコンセプトだそうです。クリエイティブな仕事をしている会社のオフィスは、けっこうおしゃれなものがあったりしますが、やっぱり発想力を刺激する効果があるのでしょうか。有名な所ではGoogleのオフィスがありますが、こういった非日常的な空間で議論をすると、確かに新しい発想が生まれてくる気がします。そういったわけか、初めてお会いした方と意気投合し、1時間以上話し込んでしまいました。その方も技術者さんでしたが、アートに興味をお持ちのようで、そういった思考の方向性を持った人たちを集める場として、機能していきそうな気がします。

ひさしぶりにワクワク話し込んだので、横隔膜が痙攣し始めてちょっと痛いというわけで、その他の作品を見ながら帰宅の途につきました。水面に様々な色の光が映えますね。すっかり寂れたと思っていた徳島にも、阿波踊り以外にこんなに人が集まるんだなと驚きました。

メイン会場のひとつになっている公園は、高校時代の僕の通学路でした。その公園でのアート作品”ひかり場”です。子供達が楽しそうに跳ね回っていました。子供達をアートに触れさせるというのは、なかなかいいことですね。これからどのような影響を受けるんでしょうか。

さて、これらの写真はすべてDSC-RX100で撮影しています。まだ使い方がよくわからないので、おまかせで撮影していますが、それなりに良く撮れているような。真っ暗闇で片手撮影してこれです。デジタルカメラの進歩はすごいものがあります。

 

PEUGEOT pacific18をレストアする 1

うちの父は怒りません。少なくとも息子2人には全く怒りません。沸点は相当高く、息子が言うのも変ですが、息子のやることに理解があるという人です。そんな父に、後にも先にも、ただ一回だけ怒られたことがあります。それが、学生時代にPEUGEOT pacific18を買ったときのことです。仕送りを送ってもらっている身で、分不相応な物を買うな。そんな物を買うために仕送りをしているのではない、と怒られました。怒り方はそんなに激しくはなかったですが、怒るイメージののない人に怒られると、落差で怒りの印象が大幅に上がり、かなり反省した思い出があります。


PEUGEOT pacific18

もう15年近くも前の話ですが、pacfic18は、今も家にいます。このpacific18という自転車、フォールディングバイク、いわゆる折りたたみ自転車です。小径車というジャンルでもあります。その割に8段変速で、一応前後にサスペンションも付いていて、走りは本格的です。それでいて、革製のサドルと、それに合わせたハンドルグリップのコーディネイトであるとか、落ち着いた車体の塗装色であるとか、メカとおしゃれ感の同居が、実にいいバランスだなあと思っております。大学時代に、写真と自転車を教えてくれた師匠(同級生ですが)と一緒に、マウンテンバイクを探しに行ったはずが、一目惚れしてこちらを買うことになってしまうぐらい、一瞬で気に入ってしまいました。

しかし、ちょっと状態は芳しくありません。 屋内保管はしてあったものの、金属部品の錆がひどいです。ネジ類、メッキしてあったパーツ類、チェーン、スプロケットなどさびさびです。ちょっと近所の公園まで、運動がてら乗ろうかということで、久しぶりに出してきたらこの有り様です。


あらら           あらあら          あぁ(´;ω;`)

ちょっとこれでは、あの時の反省が生きていないではないか、ということで、レストアして積極的に使っていこうと思い立ちました。実はこの自転車の本名、というか、出自はドイツのbd-1というメーカーです。PEUGEOTはOEMでこの自転車を販売していました。欧米の車メーカーの多くが、自社ブランドの自転車を販売していますが、大抵はこのOEM、つまり製造委託で自転車を作っています。中でも、このpacific18はほぼbd-1で、安易と言えば安易かもしれません。しかし、もとのbd-1がよくできている上、PEUGEOTのセンスがはっきりと入っているし、何よりbd-1が、長期にわたって、モデルを維持する方針のメーカーだったのがよかったと思います。

実際、pacfic18は15年も前のモデルではありますが、bd-1モデルの世代でいうと、たった1世代前のモデルです。 ころころモデルチェンジされると嫌になる僕としては、大変喜ばしいことです。そしてbd-1の愛好家は多いので、1世代前のモデルでも、パーツはまだ供給されており、少数派のPEUGEOT派でも、bd-1のパーツを注文すればよいので、今でもレストアが可能で、長生きをさせられるという恩恵があります。

ということで、近所で取扱店を探してパーツを注文しました。交換は自分でやろうかとも思ったのですが、スプロケット交換を専用工具なしで出来るか不安だったので、自転車屋さんに依頼することにしました。サイトの趣旨と若干反するかもしれませんけど…

Good night

やはりというべきか、やっぱりなというべきか。
再びX31が起きてくれません。 こういう事態を考慮して、電源は入れっぱなしにしておこうかとも思ったのですが、それはさすがにやめておきました。でも、やっぱり入れておけばよかったとか思いました。

逆に、明日あたり目を覚ましそうな気もするのですが、そういうことの繰り返しになりそうな気もします。ですのでやはり、後継者の選定に取りかかりたいと思いました。実は先月からそれを考慮して、同じThinkPadのX1というモデルを密かに狙っていました。

なんかThinkPadっていいですよね、という部類の人間です。
昔、勤めていた会社は全員ThinkPadに統一されていましたので、なんかThinkPadというと、仕事している感があります。あと、世代が変わって、中身は新しくなっても、デザインの基本的な所が変わらないのがいいです。10年前のモデルも、今のモデルも同じシリーズなら、見た目の差はあまりありません。興味ない人が見たら、違いがわからないと思います。それほどよくできたデザインなのだと思います。ちょっと無骨ですが、それもそのはず、亜米利加のミリタリー規格をパスさせているからです。やっぱり、ビジネスにはThinkPadか、またはLet’sNoteな気がします。

で、X1なのですが、ThinkPadの中でも、先進的というか、X31の所属するXシリーズから派生した、新しいシリーズの嚆矢です。それまでのスクエアなデザインをベースに、傾斜したラインを用いて、エッジを利かせ、シャープな感じのモバイルノートとしています。ストイック感があり、とても好きなデザインだったので、いろいろ調べました。ハイエンドモデルでもあるので、決してお安くないのですが、初期モデルのうち、1モデルだけ、なぜか他のモデルの半額ぐらいで売っているのを見つけました。なぜ安いのかは、スペックを見ても、さっぱりわかりませんでした。むしろ他のモデルよりハイスペックなのに安い。意味が分からない。しかし、お買い得。

これにしようかなと、ほぼ決めかけていた所に、亜米利加でX1の後継モデルが出たとの情報が。これがX1carbonです。細かいことは書きませんが、なんだかよりかっこいいです、軽いです。あと、X1唯一の不満点、画面解像度が1366×768 → 1600×900に改善されていました。これはすばらしい。しかし、新しいから高いんですね。X1の方も在庫が減って、最安値が上がってきているし、買い時をミスったかという感じもしてきつつ。もう少し考慮を続けてみます。続く。

art001

土曜日に、とあるセミナーに行ってきました。アーティストの方の講演が主な内容です。

私、何となくアートに興味があります。

でも美術の勉強は中学校まで。絵も描けないし、楽器も出来ないときてます。でもコンピュータのおかげで何となくかっこいい感じにできるこのご時世。手は動かなくとも、コンピュータが代わりにやってくれます。ですから自分でもアーティスティックなことが出来るんじゃないかと勘違いできます。

だから何を描くかと考えることが、アートへの入り口になってきております。世の中のアートには、贅沢極まりない方向性と、渇望みたいな方向性がありますが、私は渇望の方しかわかりません。一人で考え込むタイプなのでその方が向いているのでしょう。自分と他人との壁を感じて、何だこれ?と考えるあたりから、皆さんの言うことと、私の考えることとの違いについて考える、自分の中に潜りまくるところから、浮き上がるところまで、息を止めて考える、そういう暗いアートです。とまあそんな感じの暗いところから見える光というのが、これがきれいなんですよ。というのが私のアートです。

 

ロクヨン

今日は6月4日ということで、EF64の日となっております。写真は根岸線根岸駅のホームから撮ったEF64型1000番台電気機関車です。私はずいぶん小さい頃から公共交通機関に興味を示していたようで、時刻表を見ては駅名やダイヤを覚えていたようです。ようですと言うのは本人はそういう記憶がないからです。小中学生の頃は特別興味も無くなったようですが、高校生の時に突如復活。これは汽車やバス通学を始めたせいかもしれません。大学生時代はオートバイという足を手に入れたため、カメラを担いで、いろいろな場所の線路脇に出没していました。同じ研究室にも鉄道好きが多数いて、鉄道会社に就職する人も多かったのですが、私は鉄道は好きだけど、鉄道会社に必要な人間ではなさそうだったので、別業種に就職しました。そして首都圏に配属になったので、さぞ鉄道三昧になるかと思いきや、世の中が鉄道マニアに寛容になってきたのと、デジカメの普及で隠れ鉄道ファンがいっぱい表に出てきたので、あまのじゃくの私は逆に興味が薄れていきました。

若い鉄道ファンはどうしても新形式の車両に興味がいきがちです。私もそうで、最初は新形式ばかり追いかけていましたが、キャリアが長くなるにつれ、国鉄時代の車両に興味が移ってきました。国鉄の車両は、色彩や形状などに制限があり、一見つまらなく思うのですが、よく見ると制限・規制の中で最善を求めたデザインになっていて、とても美しいのです。国鉄からJRに移行して20年以上経ちます。それゆえに国鉄の車両はどんどん少なくなる一方です。このEF64型1000番台車は、私の一番好きな機関車です。国鉄最後の新形式機関車で、国鉄デザインの集大成だと思っております。ただし塗色はJR貨物のセンスで、私としては残念に思っています…。抵抗制御の機関車なので、昨今の省エネブームとは相反してしまいますが、永く活躍して欲しいと思うロクヨンの日です。

マイク

世の中のマイク自作派が好んで使用するマイクカプセルがあるそうです。Panasonicのバック・エレクトレット・コンデンサマイクWM-61Aという物ですが、ずいぶん性能がいいようで、1万円ぐらいするマイクに勝るとも劣らないとか。しかも1個¥100で手に入るので、超低コストのハイパフォーマンスマイクが出来上がるという次第です。僕は特に録音するものもないのですが、何となく買って所持しています。それがついに役立つ時がやってきました。

先日買ったiPodnanoですが、どうもボイスメモが見つからないので説明書を読んでみると、ピンジャックにマイク対応イヤホンを付けないと録音できないようです。確かに第5世代の半分以下の大きさになった分、動画撮影機能および集音マイクは省かれているのだから、しょうがないところです。というわけでさっそく純正イヤホンを差してみると反応無し。プラグは普通のステレオプラグです。合わせて買っておいたイヤホンを差すとボイスメモが使用可能に。こちらのプラグは4極構造になっていました。ちょっと見たことないなぁと思い調べると、どうもiPhoneとかスマートフォン向けの仕様のようです。知らずに買ったイヤホンが対応してくれていたので、これで録音は出来ますが、コードがかさばったりもします。出来ればマイクオンリーの物がいいのですが、田舎のせいか、電気屋にも売っていません。ということで作ることにしました。

マイクカプセルはWM-61Aを使えばいいのですが、パーツ屋にも売ってない3.5mm4極ピンプラグをどうするか。ということで、ちょっともったいないですが、電気屋を物色した際に見つけた4極プラグの延長コードを使うことにしました。製作はとても簡単で線を2本つなぐだけ。音質も評判通りとても良いです。全指向性なので集音範囲が相当広いです。インタビューには向かないかもしれませんが、拾い落しは無さそうです。

iPod

本日、私にとって第3代目のiPodがやってきました。

初代はいわゆる第2世代で、20GBのHDDを搭載したU2モデルでした。購入後、自分がそんなに音楽を聴かないことに気がつき、会社の先輩に売却しました。その後、仕事で初代のiPod nanoを分解レポートすることを命じられ、何だか再びiPodが欲しくなったので、忘年会でiPod nanoをゲットした会社の同僚にwalkmanを売ってもらいました。ちょっと何かおかしいですが、その時はvaioを使っていたのでwalkmanでいいじゃないかということで。。

その後しばらくはwalkmanで過ごし、第5世代iPod nanoが素敵だなあと思い、apple store専用色を購入、動画も撮れるし、ボイスメモが便利で、大変気に入っていたのですが、何故か行方不明になってしまいました。歳のせいか、いろいろ忘れっぽいので、打ち合わせなどする際に、ボイスメモがあった方がいいということで、変な出費だとは思いながら、第6世代を購入した次第です。

以下私なんぞが言うまでもないことです。こんな小さなボディによくこんな機能が入っているよなあと、第5世代でもすごいと思いましたが、第6世代はさらにすごいです。ついでにパッケージまで極小です。ごく当たり前みたいに使われていますが、なんとも先進的です。私はどちらかというと重電系なので、こういうミニマルな電子機器を見ても全く作れる気がしないです。就職してすぐ会社の先輩に、分解されたHDDを貰ったのですが、その先輩は、メカとエレクトロニクスの最先端技術が詰まった物を眺めることで、こんなすごい物を作っている人がいるんだと忘れないようにしているとのことでした。私も今やただの素人ですが、一応会社にいた時のすごい人達に見られても恥ずかしくない物を作りたい物です。